アスリート妄想

 世界陸上を観ていると競技前に音楽を聴いているアスリートが多い。もし自分がアスリートだとしたら競技前にいったい何の曲を聴いて気持ちを高めるだろうか。
 国際大会に参加するとしたら洋楽は避けたい。敵国の曲を聴いて高揚感を高めるのは何か違う気がする。国内大会ならイギリスのロックを聴くのもありかもしれないが、白人をよそに白人の歌を聴いて高揚するアジア人という図式に我慢できそうに無い。
 はっきり言ってどんなボーカルよりも気持ちを落ち着かせ、高めるにはクラシックが一番だと思うがクラシックは敵曲が多い。
 最近の邦楽はいい曲があるだろうか。今年は気に入った曲がまだない。あまり後発的な物言いはしたくないのだが、邦楽は某アイドルの曲が初日でミリオンセラーを出すくらい質が下がってしまった。「得意げにラブ・フラゲ! 」という馬鹿みたいな歌詞を歌って踊る集団ににわかに狂騒する男たちというトランスな図式。いずれ残滓となってしまうであろうCDを何枚も買うことに喜びを感じ、アイドルに狂騒することが唯一の世の中に対する表現手段だという云う人もいる。全ては失われていく方向に進んでいる。
 話が逸れた。ということで国際競技前には黒人や白人選手を見渡しつつ、久石譲の曲を聴いて投擲のウォーミングアップを施したい。



アメリカ魂/THE HIGH-LOWS(2002)