日誌

 無意志無感動に暦を過ごし、ようやく三連休に辿り着いた。
 私はメール友達に会いに東北まで行くことにした。しかしながら出発前に既に疲れていた。幾多の労働で、自分の長所が嘘であり、短所が増殖している気がしていた。
 私は会社を丸三年勤めるという目標を達した四月から痴呆の態度をもって過ごしていた。道具箱に入れたはずの工具が入っておらず、どこに放置したか分からない状態が幾度も続いた。呆けていた。私は能力が無くて難儀した。そうして重々しい現実に涼やかな風を注ぐ女性を求めてメール友達を探した。
今日、私は駅へ行き、北越に乗り、新潟でラーメンセットを食べてからいなほに乗り、Y県の某駅に七時間掛けてやってきた。車窓は田圃と畑ばかりであった。

 今宵は軽い散策をして街の穏やかな様子を見て、今はホテルに引きこもっている。

 明日会う人を想像できるのは今日までである。私も想像されているのである。慎ましく生きたいのである。