戦争と平和と夏バテ

夏バテと夏ボテの合併症である。

今年の夏は異常で一日中常に暑い。

子をどこかに連れて行く気力もない。妻と子はプールのある実家に戻った。

私は仕事がつまらないことを念頭に今後の人生をどうするか考えようとしたが暑くて思考が定まらない。

エアコンの効いた部屋で戦争について考えたい。

 

第一次世界大戦の時、それまで戦争から遠ざかっていたヨーロッパの若者の戦争に対するイメージは肯定的で、偉人のナポレオンのように勇敢で格好いい姿になれるという憧れのイメージを持った者が多かった。さらに「クリスマスには帰れる」という言葉が流行り、短期で終わるからと軽はずみな気分で兵隊を志願した者も多かったとされる。

結果、予想に反して泥沼化して4年4ヶ月の激戦となり、死者、行方不明者が合わせて2,000万人近くとなった。

 

このことからもやはり教育、イメージが大切で戦争は格好良くなく、どうしようもない忌むべきものと刷り込み続けることが大切と思われる。

イメージの維持には写真や漫画などの出版物が最適だ。

「はだ○のゲン」は小学生の時によく読んだが、子どもに漫画を通じて一種のトラウマを植え付けて戦争へのマイナスイメージを染み込ませるのも一つの教育としては間違えではない。(ただし、終盤の日本共○党のプロパガンダと化した話は好きではない)。

 

他のお薦めはリンドバーグの日記の下巻の後半部分。米兵などの日本兵捕虜に対する仕打ちが残酷だが、これは知らないなら知っておくべきだろう。

残酷なことをして平和な母国に帰っておそらくは戦争で体験したほとんどを黙ったままに結婚して子や孫に囲まれて安らかに死んだ敵国人を想像すると堪らない気持ちになる。

戦争とは理不尽の極みである。