勧誘②

この感情…
胸中に充満してくるこの気分…
実はそれは樽男から前年、勝手な吹き込みをされている時から発生していた
宗教勧誘を良しとした感情は無いと思いきや
実はあったのだ
あろうことか俺は
今回の如何わしい磐木の話に震えていた
やっと勧誘してくれたかと安堵し…
心中 喝采さえあげていたのだ
つまり
この話に乗る乗らないどころじゃない
磐木が去ってから俺は考えていた
俺は救われたいのだ
悔しいが洗脳されることによりこの閉塞した精神を打ち破る効果を挙げれるような気がするのだ
大学に誰一人会話をする者がいない中
この話は言うなら
そんな絶望的大学生活に溺れかける俺の前に現れた救助船…


「宗教勧誘される」