俯瞰

この男、行動力がない。たまに行動したとしてもそれは何も実にならないような無為な行動としか思えない。
今、死んだらどうなるか。肉親以外はどう反応するのか。ボソリと「死んだのか」と一瞬驚いた後、あっさりもとの生活に戻るだろう。葬式。棺に入れられて鼻に綿をつめられている、坊さんが唱えている。喪服を着た人は…、果たして何人いるのだろうか。部屋掃除。整理してないから如何わしいものがそのままだ。このブログも…。見つかったときは一瞬悲しみから唖然とした感情に切り替わるだろう。苦笑されても仕方が無い。おかしいか、あなたもそうでしょう。


考えてみれば確証はない。葬式をやる確証が。世の中には「恐怖」の何層倍も苦しい思いをして死に行くものがいる。そういった者に自分がならない確証はない。