無題

自己改革ってのを考えなければならない。
そもそも、大学へ行けているのは99%以上親のお蔭である。
親に還元するためにも何かをするって考えは世間一般的な考えだし、その考えは俺も厭わない。戦国時代の先祖がどこかの島に流されていたら俺の存在はなかっただろう。
身内だけではない。生まれた瞬間に病院のベッドの毛布もどこかの工場のどこかのおっさんが製造したものだし、小学生のときに転がしていた鉛筆もどこかの工場のどこかのおっさんおばはんが製造していた。中学の部活のときに使っていたラケットもどこかの工場のどこかのおっさんが使っていたものだ。俺は知らないうちにいろんな人々に世話になっていた。この還元方法が仕事なのであって、俺は変態なのである。


何を言っているか分からなくなってきた。
とどのつまり、人間の悪口を言うのは世話になっている以上、よしましょうということだ。俺は腹白い男になると決意した。ともかく大学卒業、就職。この所作を平和裏に行わなければ。それからどうも相場では孫を作るのが大きな親孝行らしいが、難しい。俺が一人っ子じゃなかったのが救い。