ジジイに向かって走る

「何らかの障害を抱えているのか?」
朝っぱら、五郎丸から言われた一言。要するにキチガイ扱いだ。
朝掃除をしていて、一ヶ所を集中して掃除していたら五郎丸は施設全体を掃除してほしかったらしく、その思惑に反していることから詰め寄り、真顔でアブノーマルなセリフを放った。
私自身、自己愛もないもので、セリフを聞いても「いやそれはないです」と普通に返答しただけ。怒るだとか落ち込むとかもなく、昼間にカレーを食べて「カレーを食べたんで午後は華麗に仕事します」とかわけのわからんことを言って茶化す始末。不具者扱いされても仕方ない。
今日は永延と鎖の部品交換。華麗も煮付けもありゃしない。毎日が鎖だ。あっという間にジジイだ。