休養と慰安

かつては休みが終わりに近づくと哀しくなった。
今はそんな感情も絞らなければ出ない。
休まらない日に終わりはない。嘲笑を恐れる心をかなぐり捨てるには怠惰に努めるしかない。そうすると、自分を忌々しく思い始めて、休めないのである。

書店で欲情本を買った、自慰をした。私の真の休日とはただそれだけのような気がする。

かつての交友は何をしているのか。そうふと考えたが、実は何とも思っちゃいない。気狂いになっていようが、自殺行為を働いていようが、どうでもいいのである。

ある英雄伝を読む。最後に自殺している英雄の話である。何かを返してもらうために生きていく凡人と、見返りを求めずに死ぬ天才。どちらにもなれない、そう思い、閉じる。