結婚したはいいが、性交が成功できない

挿入ができず、射精ができず、夜な夜な不具者のよ
うな気持ちである。 
挿入できないのは経験不足であることが要因であり、射精ができないのは二十代で自慰中毒者であったことが要因であろう。 
夜までは気楽に活きていてもこの夜の行為では、ごまかし切れぬ黒雲のような不安を心身で受け止め、まるでもともと廃人であったことを想い、茫然自失する。自分の陰茎が不具である、という意識ほど辛い思いは世の中にない。