花片雪

いい人でした。感謝の意を連呼しました。思いはその時しか伝えられません。
自分にとって性風俗とは遊びではなく恋なのです。嬢にとっては一人の客、単位のようなものだということは承知しております。しかし、自分は性に関することにおいて後で笑いながら話すような遊び感覚で捉えることができないのです。「恋」の幻想を楽しみたい、射精はしなくていい、相手が一瞬でも好意を持ってくれたらいいなという気持ち。二度と会うことはないであろう人とほんの数十分でも、こっちはお付き合いさせていただく気持ちで取り組みます。時間が終わればもうその人のことの大部分は忘れます。自分にとって性風俗とは「儚さ」が醍醐味なのかもしれません。


外は雪が降っており、非常に寒く、ホテルに入ってから連絡(連絡するまでにもかなり緊張していました。このままホテルで寝て自慰して帰ろうかとも思いましたが、さすがにそれほど後味の悪いものもないのだと思い、連絡しました)したら一時間待ち…(今まで三つほどデリヘルの受付に電話したことがありますが、受付のおっさんの声というのは普通の接客店とは違う、独特の素人臭さがあり、ぶっきらぼうです)。他の店に変えようかとも思ったが待ってても別にいいかと思ってひたすら待った(HEROの再放送を見て、震えながら待っていました。我ながら小心です)。次回は別のとこにしよう…。
ノック。あらかわいらしい人だこと。一才上の小柄な茶髪の女性(輝いたタイツを履いており、もう見た瞬間に引き込まれました)。
店の説明と割引カードの説明です。金を払います(財布から取り出す際に手が震えていました。小心すぎます)。60分16Kコース。
まず歯磨きとうがいです。口の中から清潔にします。女性のうがいをしている姿を目の前で見れるだけでいいものです。
「雪がふってます、寒いですね」などと天気的な話題を多少しながら女性が脱ぎだします。女性が嬢になっていきます。光沢の輝きを魅せるタイツを脱ぐ様は綺麗としかいいようがなく、緑黄色のパンツを脱いでる姿を見ただけでもう感謝の気持ちでいっぱいでした。脱ぎ終わった後の色白い肌。実に素晴らしいです。
嬢「照れてる、ウフフ」って。自分は固まりながらいつもの衣類を脱いでいました。本性をさらけ出さなくては、とも思いましたが自分は嬢の前では照れ屋に道化するという選択(…。)を選びました。
シャワーを浴びます。シャワーは心地よいです。
「背中に傷があるんだけど…」と自分は狼狽して甘えるように(何言ってんだこいつ!)嬢に述べました。
「なに?いいから〜♪石けんなどでしみないですか♪」と愉快気に嬢は背中を洗ってくれるのです。嬉しい。。
性器も洗ってくれるのですが、皮を剥いて洗われるのでとてもくすぐったいのです。
「くすぐったい〜」
「キャハハ☆」
書いてて恥ずかしくなってきた。
シャワーを終えると、体を拭きます。するとベッドの上。
「どういうプレイがいいの?」
「希望はないです」
「いちゃいちゃしましょ」
「寒いんだから寄りましょ」
「あったかい」
「ホントあったかい」
「おっぱいがいいです」
「ウフフ♪」
柔らかな膨張したものを揉みます。
そして顔をうずめます
自分、幸福です。
「キスしたいです」
「ンフフフ♪」
吐息と共に顔を近づけ目を瞑る嬢
「(チュッチュッチュゥ)」
それは柔らかな口ざわりで、ぬるぬるとしたおつゆの温かさが安心をもたらしました。
「お人形さんみたいね」
「ウフフ♪ そう?」
体を口付けしてまいります。乳首を口付けしてまいります
「ひゃあ!くすぐったい(…。)」
「フフフ♪くすぐったいの、ふーん☆」
「(チュゥゥ)」
「ひゃぁぁ!」
「ウフフフ♪」
くすぐったいというのに嬢は集中して乳首を狙ってきます。
この展開、道化していなければにわかに興が冷める展開でしたが、照れることに徹していたのでとても楽しめました。
そして、自分は通常の自慰ができない情け深い男であることを話しました。
「……だから普通の感じじゃダメなんです」
「えっ!? あっはっは!!!」
嬢はその日一番の笑い声を出しました。それは演技とかの笑いでなく、本心の笑い声だったと思います。妙な気分でした。
すると真剣になり、
「あたしのカラダを床にしてみれば?」
などと提案してくるのです。
自分のカラダが上で嬢が下に回り、イチモツを嬢のおなか、脚部分に押し付ける…
一般的にいう素股という手法なのでしょうが、どうにもしっくりきません。
手コキ。これもしっくりきません。
「いいですよ。触ってるだけで幸せなんですから」
「えっー? なんかいい方法ないかな◎?」
手コキが強くなります。
「角度これくらい◇?」
「はい」
「よし」
「うーん…」
などと試行錯誤するも…てな感じ。その間、自分は嬢の秘部を触ったりしてます。
まあこれらのことを繰り返しまして時間です。