ジョーカー

20代前半で映画「タクシードライバー」を何度も視聴した。独身で孤独感を感じている自分には沁みる作品だった。
映画「ジョーカー」はそれを上回るダークヒーローであり、恐ろしい作品であった。
【人生より高価な死を】がテーマであり、しょぼくれた笑いが止まらない病気と障害持ちの中年が、セクシーでカリスマ性のある殺人者に変貌するそれは魅惑的とも言えて、人を殺す場面が妙にカタルシスを得られて恐ろしい。正直言うと2年前に映画館で見終わってから厭世的になって人を毛嫌いする傾向が強まった。病んでると思ったら観てはいけない映画だと思う。
タクドラでもジョーカーでも模倣犯が現れるのは必然かもしれない。

例の京王線の事件があって、ジョーカーのDVDを取り寄せて観たがやはりジョーカーはカリスマだ。破滅願望の人間を覚醒させてしまう。