客が怒ってた

満席のときに待っている客が紙に名前を書くのだがそれを飛ばして読んだら激怒しよった。順番抜かしをされると人間は非常に怒るということが勉強になった。まあ怒る気持ちは分かる。けど冷静に怒る人間を見てみると非常に滑稽に見えるんだ。
客がクソ多かった。土曜日にしてはホームラン級の客入りだった。飯を食う人間の様子をいっぱい見たけどなんつうか食ってる人間ってのは必死な感じがする。実際に俺はたまに人間とかが飯を食ってると「うわっ!」ってグロテスクなものを見たときの心境に近い感情を抱くときがある。藤子Fの「気楽に殺ろうよ」という作品で飯を食うことが異性と接合するよりも恥ずかしいという価値だと紹介されてたがそのとおり。飯を食うのは己のエゴでしかない。接合は子供を作って人類を発展するための貢献行為だが、飯を食うのは自分ひとりだけを守る行為でしかない。つまり何だか恥ずかしい行為に思える。だから世間全般食事をすることが便所で用を足すのとなんら変わりないんだという恥ずかしさをもとうじゃないか。
そうすれば客が白昼堂々と飯屋に来ない。よってバイトが忙しくなくなる。