俺はレールに乗るんだ

今日も車で身体運動施設の駐車場へ停めた。
午前。オリエンテーション講義を受けるが、つまらない講義だったので思い切って部屋を出た。吟味して二つに絞ったゼミナールの面接に行った。
一人目。ノック。留守…。撤退。
二人目。ノック。人の返事。部屋入る。
俺「ゼミナールの面接をお願いしたいんですが」
師「定員が十五人でいっぱいなんですが。事務局に聞いてみます」
…電話をする師…
師「大丈夫です。編入生は特別に参加させます。私のゼミナールで」
一人目の面接にも行きたかったけど、今日は留守。二人目の師のゼミは今日からということで決断をすぐ迫られた。選択の余地なし。定員オーバーなのに頼み込んでくれたありがたい師。道を開いてくれたゼミ。これを逃したら終わりだと思いこのゼミに決定。これで大学を辞める意識を持つことは当分ないだろう。助かった。
早速今日がゼミの初日だった…。部屋に入る。
皆、合宿をした経験があり、馴れ合いもある。居心地悪い。
講師から俺を紹介される。「いまさら…」、「なんで定員がいっぱいなのに…」という異様なざわつきが室内に起こる。完全敵地。しかし、ルールに従っている以上、俺に落ち度はないのだ。多少の違和感は耐えなければならない。
その後、自己紹介をする羽目に。皆、自己紹介は合宿の時に終わっており、俺だけに自己紹介しろと講師が詰め寄る。前に出て全員にまじまじと見られる。乱雑な容姿を集中して見られるのはきついけど社会に出るには耐えなければ。開き直って自己紹介する。俺は社会人経験者(五日間だけ)だというオーラを出しながら自己紹介をした。
講師、いわく
「彼はまだ編入したてで放り込まれた状態なので皆、仲良くやってくれ」と。
特別扱い。目立ちすぎ。勘弁してくれ。
まるで俺は介護されるボケ老人で連中は介護をする立場の人間みたいな言い方はやめてくれ。酷く惨めな気分だ。
結局、ゼミの連中は誰一人声をかけてこなかった。そりゃそうだ。俺の負のオーラは半端じゃないのさ。

  • 今日のメール:宅男から三通(ゼミナールの面接についてだった)
  • 今日の着信:なし