闇金ウシジマくん 10

闇金ウシジマくん (10) (ビッグコミックス)

「小堀くぅ〜〜ん。今月も売り上げ全然上がってないじゃないのォ〜〜!! う〜〜ん?モノが売れないなら、ドクターにどんどん恩を売ってきたまえよ!キミには気合い、根性、誠意が足らないと言わざるを得ませんよ!!戸越くんなんてさ、まだ若いのに営業成績トップだよ? キミ、後輩に食わしてもらててハズかしくないの? ええ!?」
「小堀さん、俺が何でセールス1位かわかります?
看護師と酒飲むのも、彼女たちからドクターの個人情報聞き出して、食い込んでく作戦立てるためっスよ? 合コンも遊びじゃねーっつーの! ビジネスっスよ、ビジネス!!」
「女なんて見たくもねーよ!正社員と派遣がそれぞれ派閥作ってよォ。俺に好き勝手なコトばっか言ってくンだぜ!? 1回3千円の負担だよ?なんで気を遣ってあんなヤツラの機嫌取らなきゃいけないの?クソォ…派遣の女が反乱起こしたら俺の責任だろ!?管理能力が足らねェなんて上から言われちまうンだ!!あいつらマジ死んで欲しい……あいつらマジ死んで欲しい……」
「いい加減、課長の性格理解しろよな!!あんなコト言うから朝礼長引くンだよ!!無茶振りされても暗い顔してうつむいてりゃいいンだよ!サラリーマンはよォ!!」
「派遣の娘に八つ当たりですか?みっともないマネしないでくださいよ、小堀さん!彼女に謝ってくださいよ!」
「うごぉおおおおおおおおおおおおおおうごぉああああああああああ
ふぅーーーースッキリした」
「もし、このまま俺が死んでしまったら泣いてくれる人は何人いるんだろう!? 俺の人生はいったいなんなんだろう? 病院に行って医療機器を必死に売ってる、しがないサラリーマン 俺自身、会社に大切な時間を売っている。毎日悩んで、迷って、少しずつ磨り減って、もう二度とない、かけがえのない人生を売っている」
「俺、会社辞めて小説家目指すわ!イソップって作家知ってるだろ?あいつ、ギリシャの奴隷で、金貯めて自分を解放して本を書いたんだ。俺もサラリーマン辞めて、自由を手に入れて本を書くぜ!」


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