こんなもんじゃない

「夏」といえば従来はカラっとしたイメージだが、今年の「夏」に関しては汚物が臭気を放ったイメージであり、そのイメージがこびり付いては離れない。
仕事から帰ってシャワーを浴びて、着替えてタオルで頭をごしごしやると、頭を洗っていなかったことに気づく。記憶がふらふらしている。
手足のけだるさから体全体が重い。重荷だ。オレをクレーンで運んでくれ。
日本人は米なしでは生きていけないのだろうか、とふと考えたがパンもラーメンもある。頑固な年寄りでもそば・うどんがあれば十分だろう。世の中に絶対はない。
何で仕事をしているのかと聞かれても、漠然と就職して漠然と時を摩り減らしているだけとしか言いようがない。受身で緩慢に過ごしていると心を持たない形式ばかりが降りかかってくる気がしてうんざりする。
本を読む、冗談に笑う、街に出る、渦中の栗を掴んで熱さを思い知る。自然に飛び込むことが自分には要求されているのだろう。
ただし欲望の前には要求も通らない。こんなもんじゃないとは思うが、とりあえずはごろごろと転がりたいんだ。今日出来ることは明日に回し、ツケを次世代に回して、己の預金にしがみついてエアコンがんがんで寝ちまえ!