もはや心の持って行き場所が分からず、海に行って歩いた。就業時間内であるが、仕方のないことであった。

転職は身内から反対され、仕事は相変わらずやる気が無い。心ここにあらずという状態であり、何を思うにももの憂さだけが心中に飛散するだけである。一年前はこんな悩みは無かったし、だとすれば一年後はこんな悩みは無いのかもしれない。けれども今の心は冬の電柱よりも冷たい。隠れ家に住み続けているような毎日だ。

海沿いの散歩道。余生を余した年寄りがぽつぽつと歩いている程度で、冬の平日の海に人は目立たなかった。

ただ、前に進む感覚が欲しい。一歩でも半歩でもいいから。

 

 

 


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