バイトの面接

夜九時、バイトの面接に行きました。米飯工場で場所を探すのに四苦八苦でした。
バックレが頭をよぎりましたが、電話して聞きました。
聞き出したとおり、隠しダンジョンばりの妙なところにある階段を上ってようやく面接室まで行きました。
白光の行き届いた眩しい施設という感じです。いかにも工場といううごめいた音が陰鬱さを加速させました。先客がいて待たされました。待合室にいると軍靴の音が聞こえてきて、誰かがやって来るのではと子羊のように震撼したりもしました。
そのうちメガネの三十代か二十代後半くらいの男が呼んで来て面接が始まりました。(ちなみに履歴書を詐称しました。短大卒男で編入生であることを隠し、最初から暴君大学に入学した設定にしておきました)。
面接開始5秒で「おお、暴君大学(仮名)の4年か!いっぱい働いてくれ」といかにも即決されました。その男、実は暴君大学出身なのです。
その暴君先輩は火曜に検便とマニュアルの感想を持ってきてくれと言っていました。夜7時〜深夜1時くらいまでで週4日働く模様です。学生は少ないそうです。まったくやる気がありません。