ジョージとサシ

胸が苦しい。助けてくれえ。
サシだった。残念ながらサシ。コンドーさんの意味が壊滅した。そもそも女子を口説く能力がないし、セックスできない体質だからいらないんだけど。
ダメだしされまくり。社会人になっても人格矯正という名目でダメだしはされまくるんだと思う。本当に慶應OBのジョージは屈強な男だ。つうか飲みってあんまり楽しくねえな。話すことが前提だもんな。こういう経験が極端に少ないと不利だなあ。まあのんびり矯正するしかないか。
22時に地元の109に集合。ラフな格好したジョージに声かける。店。エレベーターで背を向けていると「なんで背を向けるのか」と突っ込まれる。対人恐怖的なもんですと答えるとそれじゃ云々かんぬんと早速お説教。「この飲みは後期の賄賂ですか?」と思わず口走ると「そんなんではありません!」と半ば激怒される。いけねえ。NGワードのひとつもわかりゃしねえ。俺は世間知らずですよ。料理いっぱいたべる。全然うまくない。さすがに夏休みひきってたといえないのでバイトしてたってウソついたらその話題に乗っかられる。会話の大部分は妄想で話した。すると突然ジョージ(中年・妻子持ち)が居酒屋の店員を口説きだした。俺よりひとつ年下店員でこれまた鬱になる。なんというかジョージ(慶應法学部OB)の会話能力はおっさんくさくなく、非常にウィットに富んでやがる。女店員は愛想笑いし、少し会話してる。俺(Fランぼっち)は大根をひたすら食ってるだけ。会話が終わるとジョージがしたり顔で「くどくってのはこういうふうにやるんですよ、金輪際くん?」と。ああそうですねとしかいいようがない。俺はまともに推移して成長していないだけだ。なんというか胸が苦しい。
本当の自分をさらけ出せる相手が今のところリアルやメール含めて誰もいない。非常にむなしい。どこへ行っても何をしても孤独だ。俺は実はこの世に存在してないのかもしれない。