お薦めの本はスマイリーキクチ氏の「突然、僕は殺人犯にされた 〜ネット中傷被害を受けた10年間」。
インターネットをしていると、知りたくも無い情報を刷り込まれることがある。凶悪事件の裁判記録に書かれていない不確かな詳細であったり、誰それが凶悪事件の加害者だという根拠の無い情報であり、キクチ氏に関することも幾度も見かけたものであった。
2ちゃんねるやYahoo!知恵袋なぞに書かれているスマイリーキクチ氏に関する書き込みはあまりに膨大であったし、正直、ひょっとして事実なのではないかと頭を掠めたことは事実である。
しかし本を少し読み進めると、犯罪をするような人でないことはすぐに分かる。そしてここまでスマイリーキクチ氏は悩み、苦しんで、努力していたのかと驚いた。見えない敵との戦い、警察の非協力的な態度、あらゆる障害を一つ一つ乗り越え、そうして名誉毀損や脅迫で容疑者を書類送検。
のほほんとしたブログを更新している裏では苦難の連続があった。なぜそこまで頑張れたのだ? かっこいいぜ!スマイリー!
十年間のインターネットが蓄積してきた負の要素が見えてくる良書。
- 作者: スマイリーキクチ
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2011/03/22
- メディア: 単行本
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