日誌

人間との交流が少なく、あらゆる実体験が乏しいためにテレビのバラエティー番組やニュースなどで伝えられる事件などに感情移入しやすく、心を揺さぶられることが多い子供だった。 最近ではテレビもロクに観ないし、実体験は相変わらず乏しいので心を揺さぶられること自体少ない。楽しみは2ちゃんねるで知り合った人と今度会うことぐらいか。匿名掲示板の利用からリアルの出会いが発生するというのも自分らしい。
 夏だ。蝉も割りと鳴き始めて、今日は感覚的に今年最初の夏の匂いがした日である。夏だからといって数年前の夏を思い出すことはしたくないし、歩いている学生を見て数年前の自分を重ね合わせることもしたくない。過去を思い出すと過去の自分が憎んでいたものまでもを思い出すから苦痛だ。憎んでいたものプラス、そのときの自分に“憎む”という選択肢しかなかったということを思い返すとさらに苦痛だ。世の民を憎み、自分をも憎むという悪循環。“憎む”でなく説教するとか殺人するとか思い切りがあると人生はもっとパワフルか悲惨だっただろう。兎に角、過去は思い出さないに限る。
 今日はボーナスが支給されたようだ。確信していないのは単に明細書を会社に忘れて幾ら貰ったかが分からないから。別に大した額じゃないだろうし、あまり関心がない。仕事ではヘマばかりだ。給料ドロボウと罵られた三年前と能力的には変わらない。障害者級に進歩がない。
 事務さんの歓送迎会で幹事をやらされそうだ。私は自慢じゃないが友人がいないので友人と飲み会をしたことがない。それなのに「友人と飲みに行くようなところでいいよ」と上司にいわれたので嘘付いて、ここに行ったことありますよ、とネットで適当に検索した垢抜けた居酒屋に目星を付けた。いろいろ大変です。