上島氏の自死

コメディアンの死因が自死であることから、
Yahoo!ニュースは早々からトップのトピックスから外していた。自主的な報道規制も見受けられる。


現代のメディアは人の死の詳細を報じることを周到に避け、それまでの功績を誉め尽くす方法に転じている。そして最後に相談電話のお知らせなどを垂れ流し、取って付けたように自殺防止を図っている。
稀に自宅近くから報道して亡くなった人物の噂などを報じるメディアもあるが、これは生きている人間の思い上がりに過ぎない。


このコロナ禍の栄光のない時代に志村けんという親しい先輩を失い、かつての栄光の味を覚えながらもいつまでも接触芸を発揮できないもどかしさ、衰える肉体。
この自死に関して傍観者として言えることは僅かで、今の時代は図々しい馬鹿な人間には想像も付かないだろうが、傷付きやすい、繊細な人間にとっては自尊心の保ちにくい悪夢的な時代と規定する他ない。