ジョージのゴージャス講義

昼飯はすき家の「三種のチーズ丼」。まずい。牛丼とチーズの和は日米の貿易摩擦のきな臭い味がした。
ゼミナール。俺は一言もやりたいと言っていないのに卒論が必須なので取り掛からなければならない。とか考えていたら講師が急に倒れた。貧血らしい。桑原桑原。。そのうち復活した講師。和気藹々とする空間で自分ひとり、だるそうに90分を過ごした。
直後に行われた法律系講義はジョージと一対一。履修登録は5人くらいいるらしいが自分以外はまだ一度も来てないようだ。ジュース片手に講義。ジョージは就職活動が終わったら飲み会をしようと述べていた。

二人じゃあ「会」じゃないですね、キャバクラとか付き合いで行くんですか?ああそうですか。そうですね、ここの女学生はキャバ嬢っぽい人も少なからずいますでしょうね。ああ中小の繊維企業から一つ貰いました。この辺、辺鄙ですからあまり期待してないですよ。やっ、すいませんそういう意味ではないです。ああそうですかおいしかったんですか。ちょっとコピー行ってきます。いや学校のコピー機壊れてたんでちょっとコンビニまでひとっ走りしてきました。

などと通常の講義ではありえないほど自分は躍動感溢れる会話、挙動をしました。しかしながら、いざ講義内容に触れるときは

ふむふむああそうですか。(←全然分かってない)、そうですね、はい、はい、はい、そうですね、はい、はい、はい、そうですか、分かりました(←全然理解してない)、AがBに譲渡しました、はいはい、はい、そうです、なるほど、十分理解できました(わかんね)

などと一対一だと習う側と致しましてもサーヴィス精神を発揮しなくてはならないという強迫観念が自分を襲い、それこそ相手の発する言葉意味を全く理解していなくても、首肯の声を上げなくては無礼ではないかという奇怪な観念が自分を襲い、上記のような首肯の声を発する事態が繰り返し続きました。