ジョージからメールがあり、駅の居酒屋で呑むことになりました(といっても例によってビール小一杯だけ)。
待ち合わせ場所に行くとラグビーの元選手のようなメタボ体型のジョージはいつも通り実にラフな格好をしていて、いつも通りマスクをしていました(怪しい)。
回転率の高そうな居酒屋では注文するとすぐにコトコトと並べられ、乾杯をし、料理を口に運び、話は進みます。(ジョージ宅の)マンション周辺の話、大学の話。私が胃かいようであることに「そういうのは(ストレスを)溜め込む前に話さないと」などと言われ、社会人生活のノウハウ、呑みの礼儀作法を指摘されました。「おしぼりを皿に置くな」「こっそり胃薬を飲むな」「会計時の値段聞いてすーっと引き揚げるな」などと執拗に指摘するのです。「私は上司じゃないからいいけど今の行動は上司の前ではよくないことだ」という台詞は何度もおっしゃってきました。そういった台詞を軽薄に笑いながら受け答えると、今度はその受け答えの仕方を指摘され、そうすると自分はいい加減なごまかしを発して逃げ腰のような会話のターンを続けました。
ジョージの指摘は貴重だとは思います。(社会人としての)ためになる話を聞いた気がします。ジョージと呑むと、人間のいざこざになるべく触れないように生きてきた自分の無知さを痛感させられるのが事実です。
しかし、ジョージが帰り際に寝ているホームレスの爺さんを撮っていたのには辟易いたしました。この男は反面教師にも化ける男です。