重荷

4tユニックを初めて運転したのだけれども、どうもこれは巨大で危険な感じであった。一歩間違えば殺人機械であることが脳裏に浮かび続け、一瞬気を抜けば全て終わる中、神経をすり減らしつつ運転した。
また一歩、ブルーカラーに染まりつつある。巨大な物を吊り上げることにもやはりとても神経を使い、参った。自分で選んだ道であるが、身の危険を感じる以上は身の振りも考えなければならない。
現場作業、事務作業におけるあらゆる能力を身に付けなければならないとは仕事中毎度思うのであるが、帰宅中にそれらは全て忘れてどうでもよくなる。根底にあるのが、なんとも始末が悪い『無能』というスタンスを心地よく感じてしまっているところにある。乱暴な言い方をすれば日雇い感覚で日々働いている感じである。
ともかく仕事というのはどうやら命がけである。