いかに平常心を保つか

今を生きることに必要なことは、過去の栄光も汚泥も忘れることだ。
ダイエット中にうっかり暴飲暴食したとしても、そのことを取り返そうと無理をせず、さっさと平常心に戻ってダイエットをすればいい。マラソン中にこけて、こけた分を取り戻そうとダッシュしたら大抵、一気に落ちていくのと同じで、アクシデントに反応して自分に無理をさせるとろくなことがないのである。いかに平常心でいるかが人生において重要だ。


森田療法で学んだこと。
人生における黒歴史(強迫観念)が頭を覆ったとき、ああでもないこうでもないと後悔する(強迫行為)ことでさらに黒歴史が頭を覆う。
この場合、強迫行為(後悔)をしないことが大切だ。浮かんだものは放置し続ければいい。定期的に浮かんでも放っておく。黒歴史は考えなければ歴史ではなくなる。
重要なことは黒歴史などのイヤなイメージが頭に浮かばないようにするのではなく(人間の脳の構造上、無理)、頭に浮かんできたものを放置するという姿勢だ。


なんとなく手が汚れている(強迫観念)と感じて手を洗い続ける(強迫行為)のでなく、洗わずに放っておく。しばらくすると強迫観念は少しずつ消えていくという森田療法を体験をしたことで、私は日々の思考にも森田療法をアレンジしている。